やさしい眼科のお話2008

やさしい眼科のお話(37)

誕生日(コンタクトレンズ) 20/04/07


やさしい眼科のお話(38)

こどもの日(眼科学校検診) 20/05/05


やさしい眼科のお話(39)

ぐうたら感謝の日(眼精疲労) 20/06/02


やさしい眼科のお話(40)

七夕(はやり目) 20/07/07


やさしい眼科のお話(41)

北海道日本ハムファイターズ(CL) 20/08/04


やさしい眼科のお話(42)

二百十日(異物) 20/09/01


やさしい眼科のお話(43)

目とめがねの旬間 20/10/06


やさしい眼科のお話(44)

メール医療相談  20/11/03


やさしい眼科のお話(45)

映画の日(暗順応) 20/12/01


やさしい眼科のお話(46)

いちごの日(疲れ目) 21/01/05


やさしい眼科のお話(47)

頭痛の日(閃輝暗点) 21/02/02


やさしい眼科のお話(48)

WBC(外傷) 21/03/02

やさしい眼科のお話(37)誕生日

 今日は4月7日、鉄腕アトムの誕生日です。アトムは2003年4月7日に生まれたことになっています。1952年4月7日雑誌「少年」で鉄腕アトムの連載が開始された日でもあり、その時点で50年後の未来を想像してアトムを描いた手塚治虫先生の素晴らしい才能に敬服するばかりです。
 50年前の時点で、今の繁栄を想像できなかったものの一つにコンタクトレンズがあると思います。1951年に日本で初めて角膜コンタクトレンズの実用化に成功しています。その20年後の1971年に初めて製品化されたソフトコンタクトレンズが発売。現在主流の酸素透過性ハードコンタクトレンズの誕生は1978年、使い捨てソフトコンタクトレンズは1988年に認可を受けています。
 コンタクトレンズはとても便利なものですが、少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。特にソフトレンズは問題が起きても自覚症状に乏しく、知らず知らずに角膜の状態が悪くなっていることがありますので、3ヵ月に一度の定期検査をお勧めします。酸素透過性ハードレンズは1年に一度、新しいレンズに取り替えることがお勧めです。どうぞ眼科専門医にご相談下さい。


やさしい眼科のお話(38)こどもの日

 今日は5月5日、「ゴーゴー」で郷ひろみの誕生日?ではなくて、国民の祝日、こどもの日。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨として1948年に制定されたそうです。ちなみにこどもの代表、クレヨンしんちゃん、野原しんのすけ君の誕生日でもあるそうです。
 学校では、そろそろ春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視だったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(39)「ぐうたら感謝の日」

 今日は6月2日、漫画「ドラえもん」では「ぐうたら感謝の日」に制定された日です。のび太くんが、6月には国民の祝日がないことを嘆き、ドラえもんの道具「日本標準カレンダー」を使って日本全国を祝日にしてしまいました。するとその結果は…
 「ぐうたら感謝の日」に関連して、ぐうたらをお勧めする訳ではありませんが、心にも身体にも無理をしすぎるのは良くないようです。目にも疲れが出てくることがあり、医学的には「眼精疲労」と呼ばれています。
 「眼精疲労」と診断するためには、目の中を含めて、疲れの原因となっている病気がないか、詳しく検査することが必要です。涙の量が少なくなっているドライアイが原因のことも、眼鏡が強すぎたり、逆に弱すぎることもありますし、コンタクトレンズが汚れていて角膜に傷がついていたり、左右の目の度数に差がある不同視が原因のことや、緑内障が見つかることもあります。
単なる疲れ目とたかをくくり、市販の目薬で済まさずに、やはり一度眼科での検査をお受けください。


やさしい眼科のお話(40)七夕

 今日は7月7日、もちろん岡田奈々の誕生日ではなく(古っ)、全国的には七夕ですね。北海道では、8月7日なんですけどね。
 7月になりますと、旭川にもいよいよ夏が近づいてきたっていう感じがしてきます。
 夏は「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。結膜は、しろ目を覆っている透明な膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。この結膜が赤くなったり(充血)、腫れたり(浮腫)、瞼の裏にブツブツができたり(濾胞)、目やにが出たり(眼脂)、涙が出たり(流涙)、痒くなったり(掻痒感)、ゴロゴロしたり(異物感)という症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(41)北海道日本ハムファイターズ

 今日8月4日は北海道日本ハムファイターズ 梨田昌孝監督の55回目の誕生日だそうです。おめでとうございます。北海道もプロ野球のファイターズ、Jリーグのコンサドーレがあり、すっかり地元のプロスポーツとして定着した感があります。
 夏休み真っ盛り、夏休みの間にクラブ活動に力を入れている子どもさんたちも多いのではないかと思います。スポーツをするに当たって、眼鏡からコンタクトレンズに変えてあげたい、と考える親御さんもいらっしゃるかと思います。
 「何歳からコンタクトレンズが使えますか?」という質問も受けますが、子どもさん本人にしっかりとコンタクトレンズの利点と欠点を理解していただき、毎日の擦り洗い、装用時間の厳守、眼鏡との併用という大切な取り扱いの基本を守ることができるのであれば、使用することは可能だと考えております。しかし、やはりコンタクトレンズは目に少なからず負担をかけますので、使い始める時期は遅いにこしたことはないと思っています。


やさしい眼科のお話(42)二百十日

 今日は9月1日、二百十日。立春から数えて210日目です。台風襲来の時期であるため、農家にとっての厄日とのことです。幸いに旭川には滅多に台風が襲来することはないのですが、「天災は忘れた頃に…」という諺もありますので、安心ばかりはしていられません。
風からのお話ですが「風が吹くと桶屋が儲かる」という小咄があります。
 風が吹く→風が吹くと砂埃が舞う→砂埃が舞うと人の目に入る→人の目に入ると目の悪い人が増える→目の悪い人が増えると三味線を弾く人が増える→三味線を弾く人が増えると三味線が売れる→三味線が売れると材料の猫が必要になる→猫が必要になると捕まえるので猫が減る→猫が減ると鼠が増える→鼠が増えると桶をかじられる→桶をかじられると桶を買わなければいけない→桶屋が儲かる
 かなり無茶な論法ではありますが、昔は砂埃が目に入ることによって、目が見えなくなることがあったのかもしれません。今は良い目薬がありますので、心配はないのですが、目にゴミが入ったら、まずは水道の水で洗って下さい。そして眼科の受診をお勧めします。


やさしい眼科のお話(43)目とメガネの旬間

 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?
 10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 日本眼鏡関連団体協議会は、メガネ愛用者の方がたに感謝の気持ちを表すために、毎年10月1日を「メガネの日」として平成9年に制定したとのことです。10月1日は 「1001」と表記することができ、両端の 「1」が メガネのツル、内側の「0」がレンズに見立てられ、メガネの形を表していることから、この日を「メガネの日」としたとのことです。
 そしてご存知10月10日は「10.10」を横にすると眉毛と目のように見えるから「目の愛護デー」になりました。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をこの「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(44)メール医療相談

 今回の「やさしい眼科のお話」は、いつもと趣向をかえまして、当クリニックのホームページから「メール医療相談」についてお話しさせていただきます。
 現代はテレビの医学番組や雑誌、ホームページなど情報過多の時代ではありますが、本当に患者さんが知りたい情報は、なかなか手に入りにくいのかもしれません。例えば白内障や緑内障などの目の病気で通院している方も、ご自分の病状をしっかり把握している方は少ないのではないかと思います。
 忙しそうな外来の中ではなかなか直接ご自分の主治医の先生には聞きにくいこと、また病院にかかる前にちょっと聞いてみたいことなどをメール相談で受け付けています。もちろん診察をしてみなければお答えできないこともありますが、気になることがある方はメール(konno@8341ganka.com)で相談をお受けしております。可能な範囲で答えさせていただいておりますので、宜しくお願い致します。


やさしい眼科のお話(45)映画の日

 12月1日は映画の日です。1896年に神戸市において日本で初めて映画が一般公開されたのを記念して、1956年に映画産業団体連合会が制定した記念日です。
 最近の映画は総入れ替え制ですので、それほど暗くない状態で席を探して座ることが出来ますが、途中から見るときなどは、暗い所に急に入ると、目が暗闇に慣れるまでに時間がかかります。
 暗い中で目が慣れてくることを、暗順応といいます。これは,目の奥にある神経の膜、網膜の視細胞の『桿体細胞』の働きのおかげです。『桿体細胞』は、色を感じることができないかわりに、弱い光でも感じることができます。『桿体細胞』の中には『ロドプシン』という、光を感じるたんぱく質が含まれています。まわりが暗くなると、『ロドプシン』が増えることで、わずかな光でも感じることができるようになるのです。
 暗い所でも慣れると見えてくる、目はとても便利に作られています。


やさしい眼科のお話(46)いちごの日

 「A Happy Cow Year! 新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくさせていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」
 今日1月5日は『いちごの日』です。いちご世代と言われる高校受験を控えた15歳の少年少女にエールを送る日とのことです。「1(いち)5(ご)」の語呂合わせから、決められたようです。
 受験生の皆さんは、お正月休みもなく、追い込みに頑張っていらっしゃることと思います。ずっと勉強していますと、目も疲れてきますよね。空気も乾燥していますので、瞬きの回数を多くして、時々休息もとって下さい。体調管理も受験勉強のひとつです。自分を信じて目標に向かってもうひと頑張り。春はもうすぐやってきます。


やさしい眼科のお話(47)頭痛の日

 今日2月2日は、「2(ず)」「2(つう)」の語呂合わせから、頭痛を解消して快適な生活をおくるために頭痛の存在と理解の輪を広げようと、「頭痛撲滅委員会」およびジョンソン・エンド・ジョンソン社が2001年に制定した「頭痛の日」です。
 ちなみに日本における頭痛持ちの人は約3000万人。じつに4人にひとりの人がなんらかの形で頭痛に悩まされているという計算になります。そのうち2200万人が緊張性頭痛、840万人が片頭痛、1万人が群発頭痛と言われています。
 片頭痛患者の1割前後で、閃輝暗点と呼ばれる前兆がみられることがありますので、「ギザギザしたガラス片のようなものが見える」ということで、眼科を受診されることがあります。閃輝暗点の場合は目には異常がなく、頭の脳の物を見る中枢といわれる部分の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するために起こると考えられています。
 眼科では、目の中に異常がないことを確認するために、眼底検査を行うことになります。


やさしい眼科のお話(48)WBC

 いよいよ3月5日から第2回ワールドベースボールクラシックの第1ラウンドが開催されますね。北京オリンピックでは、残念ながら負けてしまいましたが、このワールドベースボールクラシックでは、是非是非連覇を達成してもらいたいと期待しています。
 56年前の今日、3月2日はその野球用語が全面日本語化された日とのことです。戦時下、野球は敵性スポーツの烙印を押され、用語を日本語にせよ、との当局からの通達があり、この日をもって、ルールからカタカナが消えました。ストライクワンは「よし1本」、四球は「一塁へ」、アウトは「ひけ」、三振アウトは「それまで」などに変えられたとのことです。野球の世界一を争える平和な時代に生まれたことを、感謝しています。
 もうすぐ旭川にも、おそい春が訪れます。野球などのスポーツも本格的に始められると思いますが、目ももちろんですが、怪我には気をつけてスポーツを楽しみましょう。