やさしい眼科のお話2010

やさしい眼科のお話(61)

デビューの日(CLの手入れ) 22/04/05


やさしい眼科のお話(62)

ゴミの日(飛蚊症) 22/05/03


やさしい眼科のお話(63)

学校の安全の日(眼科学校検診) 22/06/08


やさしい眼科のお話(64)

ビキニスタイルの日(プール熱) 22/07/05


やさしい眼科のお話(65)

学制発布記念日(お子さんの眼鏡) 22/08/02


やさしい眼科のお話(66)

救急医療週間(眼科の救急疾患) 22/09/06


やさしい眼科のお話(67)

目とめがねの旬間(緑内障) 22/10/04


やさしい眼科のお話(68)

読書週間(ドライアイ) 22/11/01


やさしい眼科のお話(69)

ミラの聖ニコラウスの祝日(白内障) 22/12/06


やさしい眼科のお話(70)

瞳の日 23/01/03


やさしい眼科のお話(71)

長野の日(雪目) 23/02/07


やさしい眼科のお話(72)

花粉症記念日 23/03/07

やさしい眼科のお話 (61)デビューの日

 今日4月5日はデビューの日です。1958年4月5日に読売巨人軍の長嶋茂雄がプロ初出場したことに因み、その年デビューした新人にエールを送る日ということです。長嶋選手は国鉄の金田正一投手を相手に4打席連続空振三振のデビューとなりました。
 この4月にいろんなことに新しくデビューした方も、いらっしゃることと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを果たした方もいると思います。
 初めてコンタクトレンズを目にのせる時は、かなりドキドキしますよね。
 ところが、コンタクトレンズに慣れて来ると、きちんとレンズケアを しなくなってしまう人が見受けられます。 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。 装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし 眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。 汚れたレンズには、細菌やアメーバが繁殖しますので、しっかりと擦り洗いすることが重要です。


やさしい眼科のお話(62)ゴミの日

 今日5月3日は語呂合わせから「ゴミの日」。そして5月30日は厚生労働省が「ゴミゼロの日」と称して、ゴミの減量化・再利用の推進を働きかけています。皆さんご存知でしたか?
 ゴミと言えば…、目の前にゴミのようなものが飛ぶ症状、飛蚊症はありませんか?飛蚊症は、大変な目の病気で起こっていることもありますので、無視できないものです。
 飛蚊症で受診される方のほとんどは、心配のないもの(病気ではないもの)なのですが、なかには網膜剥離や網膜剥離の原因となる網膜の穴が見つかる場合や、目の中の出血や、目の中の炎症など病的なものが原因となっている場合もあります。飛蚊症には(1)心配ないもの:生理的飛蚊症、(2)病気によるもの:病的飛蚊症があるのです。
 飛蚊症の場合には、瞳をひろげて眼底検査をする必要があります。瞳をひろげる目薬を点眼し、30分くらいお待ちいただき、詳しく目の中の端っこまで、見せていただきます。検査自体は少しまぶしいくらいで、痛くない心配のない検査です。ただし検査後も3~4時間瞳がひろがっているため、見づらくなりますので、なるべくご自分で運転せずにお出でください。


やさしい眼科のお話(63)学校の安全確保・安全管理の日

 2001年6月8日、大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校に凶器を持った男が侵入し、児童を次々に襲撃し、8人が死亡するといういたましい事件が起きました。翌年、大阪府教育委員会が、この日を「学校の安全確保・安全管理の日」と制定しました。日本全国の学校が安全であることを祈っております。
 小・中学校では、春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視だったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(64)ビキニスタイルの日

 1946(昭和21)年7月5日、フランスのルイ・レアールが、世界で最も小さい水着としてビキニスタイルの水着を発表したとのことで、今日はビキニスタイルの日です。発表の4日前にアメリカが原爆実験を行ったビキニ環礁からその名前がとられたそうです。
 ビキニスタイルは別として、そろそろプールの季節です。そして「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。
 「はやり目」の中には、プール熱とも呼ばれる感染症、咽頭結膜熱があります。この病気は、プールを介して人にうつることが多いことからプール熱と名付けられています。お子さんの発熱、のどの腫れ、目の充血など、あやしいな、と思ったら、小児科にご相談を。


やさしい眼科のお話(65)学制発布記念日

 1872(明治5)年、太政官布告で「学制」が発布され、近代的な教育制度が確立したことを記念して、今日8月2日は、学制発布記念日となっています。当時は下等小学4年間、高等小学4年間の4・4制でしたが、数度の変遷を経て1947(昭和22)年に現行の小学6年間、中学3年間となりました。
 春の眼科学校健診の結果で、眼科受診を勧められた方もいらっしゃるかと思います。眼科を受診した結果は、どうだったでしょうか。仮性近視で点眼治療を受けた方もいるでしょうし、眼鏡が必要と言われて、ショックを受けた方もいるのではないでしょうか。
 眼鏡が必要と言われた親御さん、お子さんの眼鏡がどうして必要か、納得されていますか?一言で子供さんの眼鏡、と言いましても、近視が進んでしまったので見えやすくするための眼鏡と、遠視・乱視の眼鏡では、その意味合い、必要性が違うのです。特に小さいお子さんで、遠視または乱視のための眼鏡が必要と言われた場合は、視力、視機能の発達のために必要なものなのです。親御さんが納得の上で、お子さんが眼鏡に早く慣れるように見守ってあげてください。


やさしい眼科のお話(66)救急医療週間

 9月9日は救急の日。今週9月5日から11日は救急医療週間です。
 救急医療に関する国民の知識及び技術の水準をより向上、充実させるために、救急医療に関する普及啓発を図ることが不可欠であるとの趣旨のもとに、厚生労働省と総務省消防庁は、「救急の日(9月9日)」及び「救急医療週間」を設定しています。救急医療週間は救急の日を含む1週間です。
 眼科の救急疾患は、もちろん命にかかわるものではありませんが、早急に診断、治療しなければ失明につながってしまう怖いものです。
 強く目をぶつけたり、目に何かが刺さってしまって起きる穿孔性眼外傷、急に生じる眼痛、頭痛、吐き気、視力低下、目の充血が特徴の急性緑内障発作、片目の急激な視力低下をきたす網膜中心動脈閉塞症などが代表的な眼科の救急疾患です。両目が一緒に救急の病気にかかることは稀ですので、片目の視力低下は気がつかないこともあります。何か変だと思ったら、片目を隠して、左右の見え方を確認しましょう。


やさしい眼科のお話(67)目とメガネの旬間

 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?
 10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 目には、自覚症状がなかなか出てこない病気が多くあります。例えば、緑内障は40才以上の17人に一人という頻度の高い病気ですが、気づいた時には病気が進行していることが多いのです。何となく目に疲れを感じる年代とも一致していますが、単なる疲れ目と自己判断せずに、自覚症状の少ない緑内障から目を守るために、是非目の健診をお勧めいたします。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をこの「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(68)読書週間

 秋も深まり、日が暮れるのも早くなり読書の秋の季節です。10月27日から11月9日までの2週間は、読書を推進する行事が集中して行われる読書週間です。
 この季節は空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査を一通り行い、ドライアイが疑われた場合には、涙の検査になります。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(69)ミラの聖ニコラウスの祝日

 12月6日は子供・結婚前の若い女性・商人・質屋・薬剤師・ロシアの守護聖人である聖ニコラウスの日です。サンタ・クロース・デーとも呼ばれ、オーストリア・オランダ・ベルギー・スイスなどでは、この日に子供たちにプレゼントを贈る習慣があるようです。日本では24日のイブと25日のクリスマスがメインイベントですね。
 眼科の病名にもクリスマスに関連してクリスマスツリー白内障がありますので、今回は白内障のお話を。
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質な視力が回復できるようになりました。目のかすみを感じる方は、眼科での検査をお勧め致します。
 ちなみに、クリスマスツリー白内障は、水晶体の濁りが結晶のようにキラキラと輝いて見える特殊なタイプの白内障のことで、珍しいものですが、見ると心が安らぎます。


やさしい眼科のお話(70)瞳の日

 「新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくお届け致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」
 1月3日は語呂合わせで「ひとみの日」です。眼鏡やコンタクトレンズの業界で制定した、ということになっているようですが、具体的にどこが制定したのか、いつ制定されたのか、定かではないようです。
 当クリニックは明日から仕事始めです。
 本年も、こんの優眼科クリニックは『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。予約の方を優先に、待ち時間が短くなるように努力しておりますので、ご来院の前に電話、メールでの予約をお願い致します。


やさしい眼科のお話(71)長野の日

 2月7日は長野の日:オリンピックメモリアルデーです。平成10年の今日、長野冬季オリンピックの開会式が行われたことに由来しています。もうあれから13年も経ったのですね。原田選手の大ジャンプ、船木選手の美しいジャンプが思い出されます。
 雪に関係する目の病気に「雪目」があります。
 天気の良い日中にスキーをした夜になって、両目が赤くなり、ゴロゴロして涙が出て、痛くなることがあります。これが一般的にいう「雪目」です。雪眼炎(せつがんえん)とも言いますが、雪が直接悪さをしているわけではなく、紫外線が直接または雪面で反射して目に当たることが、その原因です。目の表面の敏感な角膜が紫外線の作用によってただれて、細かい傷がつくことによって、激しい痛みを引き起こします。
 スキーを楽しむ時は、目にも紫外線対策をお忘れなく。ゴーグルやサングラスで冬の強い紫外線から大切な目を守りましょう。


やさしい眼科のお話(72)花粉症記念日

 3月7日は花粉症記念日とのことです。平成5年の今日、気象庁とNPO花粉情報協会が花粉飛散情報の発表を始めた日とのことです。
 目のアレルギーのうちで代表的なものは、アレルギー性結膜炎です。春や秋など毎年決まった時期に起こりやすい季節型と季節にかかわらない通年型があります。季節型は花粉症の目の部分症状と考えることができます。
 北海道での花粉症の原因となりやすい植物は、3~4月のスギ・ヒノキ科、5月のシラカバ属の植物、6~8月のイネ科植物、9月のキク科植物があげられます。旭川では特にシラカバ属の植物の花粉症の方が多いですから、まだ花粉症の季節には早いと思います。
 花粉症は症状が強く出てから治療を始めるよりも、花粉が飛散する2週間くらい前から予防的に抗アレルギー剤の点眼を始めると、症状をうまく抑えることができる場合があります。去年、目の痒みに悩まされた方は、是非早めに眼科でご相談下さい。