やさしい眼科のお話2017

やさしい眼科のお話(145)

シミ対策の日(紫外線対策) 29/04/03

 

やさしい眼科のお話(146)

扇の日(眼科学校健診) 29/05/01

 

やさしい眼科のお話(147)

老後の日(眼精疲労) 29/06/05

 

やさしい眼科のお話(148)

波の日(プール熱) 29/07/03

 

やさしい眼科のお話(149)

七夕(はやり目) 29/08/07

 

やさしい眼科のお話(150)

クラシック音楽の日(老眼) 29/09/04

 

やさしい眼科のお話(151)

第3回緑内障無料検診 29/10/02

やさしい眼科のお話(145)シミ対策の日

 

 本日、4月3日は「シミ対策の日」に制定されています。基礎化粧品会社・クリスタルジェミー社長の中島香里氏が考案したとのことですが、やはり、四(し)三(み)で「しみ」の語呂合せです。

 「シミ対策」といえば、やはり紫外線対策が一番ですね。

 目にも紫外線対策は重要です。紫外線の強い屋外で長時間過ごすと、目にも紫外線が入って来ます。もともと目には紫外線を防ぐ力が備わっていますので、日常生活で浴びる紫外線くらいでは、問題になることはありません。スキー・スケートなどのスポーツや登山、海水浴などアウトドアでのレジャー、畑仕事など、長い時間を強い紫外線の中で過ごすときには、紫外線対策が必要だと考えられます。

 目の紫外線対策にはサングラスが有効です。色の濃いサングラスなら安全と考えられていますが、重要なのは色の濃さではなく紫外線透過率です。紫外線透過率の低いサングラスが、紫外線をカットして目を守ってくれます。色の濃いサングラスで紫外線透過率の高いレンズですと、逆にサングラスの下で瞳が大きくなってしまい、紫外線が多く目に入ることになってしまいます。外で過ごす時間が長い方は、ぜひ紫外線カットのサングラスを上手に使ってください。


やさしい眼科のお話(146)扇の日

 

 51日はメーデーが有名ですが、扇の日でもあるそうです。扇の日は、京都扇子団扇商工協同組合が1990年に制定しました。『源氏物語』では女性が光源氏に扇を贈っていることから、五(こ)一(い)で「恋」の語呂合せという、洒落た理由のようです。

 学校では、そろそろ春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視だったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。 

 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参してください。結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(147)老後の日

 

 今日65日は「老後の日」。「ろう(6)ご(5)」(老後)の語呂合せから、平成20年に神戸市老人福祉施設連盟が制定しました。「高齢者自らが、楽しく、元気に、夢と希望を持って生活できるように生き方を考える」ことなどを目的に、超高齢社会を啓発する取り組みを行っているそうです。

 老後をむかえるに当たって、大切なのは心身の健康です、心にも身体にも無理をしすぎるのは良くないようです。目にも疲れが出てくることがあり、医学的には「眼精疲労」と呼ばれています。

「眼精疲労」と診断するためには、目の中を含めて、疲れの原因となっている病気がないか、詳しく検査することが必要です。涙の量が少なくなっているドライアイが原因のことも、眼鏡が強すぎたり、逆に弱すぎることもありますし、コンタクトレンズが汚れていて角膜に傷がついていたり、左右の目の度数に差がある不同視が原因のことや、緑内障が見つかることもあります。

 単なる疲れ目とたかをくくり、市販の目薬で済まさずに、やはり一度眼科での検査をお受けください。


やさしい眼科のお話(148)波の日

 

 73日は「波の日」。「な(7)み(3)」の語呂合わせから、海やサーフィンに関心を持ってもらうことを目的に株式会社サイバードが制定しました。サーフィンの歴史は古く、西暦400年頃にはサーフィンの原型がハワイやタヒチにあったといわれているそうです。

 サーフィンと言えば、綺麗な青い海ですが、そろそろプールの季節です。そして「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。

「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。

「はやり目」の中には、プール熱とも呼ばれる感染症、咽頭結膜熱があります。この病気は、プールを介して人にうつることが多いことからプール熱と名付けられています。お子さんの発熱、のどの腫れ、目の充血など、あやしいな、と思ったら、小児科にご相談を。


やさしい眼科のお話(149)七夕

 

 今日は87日、北海道では七夕ですね。お天気がよければ、ゆっくり星空をながめて、目を休めるのもいいですね。お盆も近づき、旭川も夏真っ盛りです。

 夏は「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。結膜は、しろ目を覆っている透明な膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。この結膜が赤くなったり(充血)、腫れたり(浮腫)、瞼の裏にブツブツができたり(濾胞)、目やにが出たり(眼脂)、涙が出たり(流涙)、痒くなったり(掻痒感)、ゴロゴロしたり(異物感)という症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。

 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(150)クラシック音楽の日

 

 94日は「クラシック音楽の日」。「クラ(9)シック(4)」の語呂合わせから、日本音楽マネージャー協会(現・一般社団法人日本クラシック音楽事業協会)が1990年にクラシック音楽PRのためのコンサート「クラシック音楽の日」を開催したことにちなんでいるそうです。

 夏の暑さが一息ついて、北海道は一気に秋に向かって季節が駆け足を始めてしまいますね。秋は、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋と色々なことに集中できる、とても良い季節なのではないでしょうか。

秋の夜長、クラシック音楽を聴きながら、ゆっくり読書と決めこんで 「蛍光灯が暗いのかな、本が読みにくいぞ」「あれ、変だな。腕をのばしたほうが見やすいぞ」と感じたことはありませんか?そうだとすると、それはきっと老眼の始まりです。

老眼は、目の中でピント合わせの役目をしている水晶体というレンズが段々と弾力性を失うことによって、近くにピントが合わせにくくなることが原因で起こります。これは加齢に伴う生理現象ですので、防ぐことはできないと考えられています。

 老眼が気になりはじめる時期は、緑内障が増えてくる年代でもあります。「たかが老眼」とたかをくくらずに、眼科で検診をお受け下さい。


やさしい眼科のお話(151)第3回緑内障無料検診

 

 101日から1010日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?101日の「メガネの日」から1010日の「目の愛護デー」までの10日間です。

 北海道眼科医会では、公衆衛生活動の一環として、道民の目の健康に関してより積極的な貢献を目指すために、1022日(日曜日)に「第3回緑内障無料検診」を企画致しました。平成21年の第1回、25年の第2回に続いての開催です。北海道新聞にも告知が掲載されると思います。

 緑内障は初期にはほとんど自覚症状がないため、道内においても14-15万人の潜在患者がいると推測されますが、今回の無料検診は、時間的・経済的に眼科医療機関を受診できない人や,眼科受診に無関心な人たちに受診の機会をもってもらうことにより、緑内障の潜在患者を掘り起こすことを目的に行われます。

 「第3回緑内障無料検診」はコールセンターを設けた完全予約制です。明日か明後日の北海道新聞に参加医療機関名と住所が広告掲載されます。対象は40歳以上の方です。ご興味のある方は、ぜひコールセンターでご予約ください。