目ディカル相談室2017

2017925日 グラフ旭川10月号  

「白目の出来物」

 

2017828日 グラフ旭川9月号  
「小学1年生遠視の診断」

 

2017726日 グラフ旭川8月号 
「老眼鏡が合わない」

 

2017626日 グラフ旭川7月号 
「目の健康講座の告知」

 

2017525日 グラフ旭川6月号 
「近視の眼鏡」

 

2017425日 グラフ旭川5月号 
「目を押す癖」

 

2017325日 グラフ旭川4月号 
「白目の黒い点」

 

2017225日 グラフ旭川3月号 
「黒目の白い点」

 

2017125日 グラフ旭川2月号 
「3歳目をこする」

 

20161224日 グラフ旭川1月号 
「飛蚊症・光視症」

グラフ旭川10月号  「白目の出来物」

Q)相談したいことがあってメールをしました。左目の瞳のすぐ横にだいぶ前から丸い黄色い物ができました。

 指で触ると瞳の方まで伸びます。ずっと気になっています。これは何でしょうか?取ることができますか?49歳女性です。

 

A)ご連絡有難うございます。

 白目(結膜といいます)にできているとしますと、瞼裂斑が考えられます。瞼裂斑は、結膜にできる良性のできものです。小さいお子さんには見られず、20歳を過ぎたくらいから、でてくる方がいますので、加齢にもとなうものと考えられています。黒目(角膜といいます)の内側(鼻側)にできることが多いのですが、黒目の外側(耳側)にできることもあります。

 加齢の他に原因として、紫外線、ハードコンタクトレンズなどが考えられています。瞼裂斑は、黒目にかかることがなく、手術はお勧めではありません。まれにではありますが、瞼裂斑が黒目にかかる翼状片になることもあります。翼状片になってしまった場合には、乱視の状態、大きさ、その方の年齢などを考慮して手術で切除する場合もあります。

 また、通常瞼裂斑は、黄色い斑点のみで、見た目にもあまり気になるものではないと思いますが、瞼裂斑炎といって、その部分を中心に炎症を起こす場合もあります。瞼裂斑炎になりますと、瞼裂斑の周りの血管が広がって赤くなり、その中心に黄色い瞼裂斑が浮き立つように目立つ場合があります。瞼裂斑炎が起きた場合には、炎症止めの目薬を処方します。

 基本的には、瞼裂斑は取らずに経過観察をお勧めしています。一度、お近くの眼科を受診し、瞼裂斑であることを確認してください。どうぞ参考になさってください。


グラフ旭川9月号  「小学1年生遠視の診断」

Q)初めまして。先日、一年生の娘が学校の視力検査でC判定を受けました。気になって眼科を受診したのですが、視力は両方とも0.4だと言われました。その後(矯正視力を測ったのだと思います)最高で左0.8、右0.7(だったと思います)まで視力が出たようで、今すぐに眼鏡の必要はない、定期的に診察と視力検査に来てください、と言われ帰宅しました。診断は遠視性乱視だとカルテに書かれていました。一ヵ月後に再診予定です。

 眼科では「一年生で0.8程度は正常範囲」「小さいときはみんな遠視で徐々に遠くまで見えるようになる」「発達としては順調といっていい」「検査方法を理解していないためにきちんと測定できないこともある」「検査の仕方、遊び疲れているなどで結果は変わってくる」というようなことを言われました。

 眼科を受診したのは3時を過ぎた時間で、混んでいたので検査まで30~1時間ほど待ちました。体調は風邪をひいていて、咳と鼻水が出ている状態です。

 私から見て、見えていないのではないか?と思ったことはありません。なので、この結果にびっくりしていて・・・・。いろいろ調べてみると、矯正視力は1.0以上でないと弱視の可能性があるとのこと。

 受診先の先生の言うように、このまま様子を見ていていいのでしょうか?お手数ですがよろしくお願いいたします

 

A)ご連絡有難うございます。小学1年生の娘さんの矯正視力が1.0出ていないことにご心配なさっているとのことですね。

 お母さんが調べたように、小学1年生での正常な矯正視力は1.0以上と考えられています。矯正視力が1.0に満たない場合に、弱視の可能性も考えます。弱視とは、網膜や視神経に異常がないにもかかわらず、視力の成長期に、角膜から網膜の前までに何らかの異常があり、視力の発達が妨げられて良い視力が得られないことを言います。弱視の原因として、左右の度数に大きな差があることによって生じる不同視弱視、強い遠視・乱視のために生じる屈折性弱視、斜視のために生じる斜視弱視、先天白内障・眼瞼下垂などの病気が原因として生じる形態覚遮断弱視などが挙げられます。

 受診先の先生は、検査・診察の結果、そのような弱視の原因となるような状態が認められなかったので、弱視ではなく、再検査による経過観察をお勧めしたものと考えます。小さいお子さんは、慣れない検査に対する緊張や、疲れなどで、視力が揺らぐことがよくあります。小さいお子さんの遠視は正常ですので、屈折検査で強い遠視や、強い乱視は認めなかったものと思われます。ご心配でしたら、1か月待たずに、お近くの眼科で再度検査を受けてみてはいかがでしょうか。どうぞ参考になさってください。


グラフ旭川8月号 「老眼鏡が合わない」

Q)メールで失礼します。

 七十代男性、老眼で八年前に病院で検眼して眼鏡を作りました。

 最近、朝からまばたき、新聞を一時間以上で目が疲れ、その後読書すると軽いのですがめまいを感じることがあります。痛みはありません。五年前に脳腫瘍手術。

 老眼鏡が合わなくなったのでしょうか?老眼も進むのでしょうか?他の病気も考えられ受診すべきですか?眼鏡屋で検眼して作り直すたけで心配ないでしょうか?

 

A)ご連絡有難うございます。

 目の中に水晶体というカメラのレンズに相当する組織があります。カメラでは、レンズが前後に動くことによって遠くや近くにピントを合わせてくれますが、私たちの目は、水晶体がその厚みを変えることによって遠くのものや近くのものにピントを合わせることができます。しかし年齢とともに水晶体の弾力性がだんだんと弱くなるために、厚みを変えることができなくなってきます。そのために、近くのものにピントが合わせにくくなってくるのが、老眼です。

 老眼は40歳くらいから加齢とともに徐々に進行して来ますが、70歳代では老眼が進むことは一般的にはないと考えられています。しかし、白内障が進むことによって度数が変化したり、他の病気のために、老眼鏡が合わなくなって来ている可能性はあります。

 今回は、眼鏡屋さんでの検眼ではなく、お近くの眼科を受診して、精密検査を受けることをお勧めいたします。

 視力検査、調節検査、眼圧検査を行った後に、瞳をひろげる目薬を入れて、詳しく眼底検査も受けていただきたいと思います。目に病気がないということが確認できたら、眼鏡の処方箋を発行しますので、眼鏡を作り替えてください。

 朝からまばたき、新聞での疲れの症状は、老眼鏡が合っていないことで生じることもありますが、ドライアイの症状の可能性もあります。目の表面を覆っている涙が少なくなったり、涙の安定性が悪くなってドライアイが生じると考えられます。眼科受診の際に、ドライアイの検査も一緒に受けていただきたいと思います。どうぞ参考になさって下さい。


グラフ旭川7月号 「目の健康講座の告知」

 今回の目ディカル相談室 目に優しいお話は、いつもの相談をお休みさせていただきまして、今月開かれる「目の健康講座」の告知です。

 日本眼科医会、北海道眼科医会の共催で、「目の健康講座:あなたの目は大丈夫ですか?」が開かれます。

 722日の土曜日、午後4時から、神楽37丁目の大雪クリスタルホール 国際会議場大会議室で開講されます。もちろん受講料は無料です。目についての大切な話を、お二人の先生がしてくださいます。

 ひとつ目の講演は、「白内障について」のタイトルで市立旭川病院眼科診療部長の菅野晴美先生が担当されます。もうひとつの講演は旭川医科大学医工連携総研講座特任教授の石子智士先生が「失明から目を守るために」についてお話してくださいます。

 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができるのです。

 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に、外から家の中に入ったときに、メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。

 「目の健康講座」は毎年道内のいろんな街で開催されています。旭川で開かれるのは5年ぶりです。5年前の講座では白内障の手術のお話と目の検診の重要性のお話で、とてもわかり易いと大好評でした。目についてのまとまったお話を聞ける機会はあまりありません。きっと目に優しいお話が聞けると思いますので、お忙しい時期とは思いますが、ご興味のある方は是非お出かけください。無料の駐車場がございますので、皆さまふるってご参加お願いします。


グラフ旭川6月号 「近視の眼鏡」

Q)小学校4年生の子どもの視力のことで質問があります。

 春の学校の視力検査では、両眼0.2でした。この一年半、眼鏡を作らずに過ごしてきました。本人曰く、黒板の字も見えるし、その他特に支障ないとの事なのですが、テレビを見るときなど、小さな文字はぼやけて見えていないようです。眼鏡を使用し始める時期なのかなとも思いますが……本人は出来るだけ今のままでいたいようなのです。私が眼鏡を掛け始めたのが6年生でしたし、本人の気持ちも分かるのですが、一方で気になることも聞きましたので、質問させてください。

 先日、近視の子どもが眼鏡を掛けないままでいると、見えない状態に慣れてしまうので眼鏡を掛けても矯正しにくいと言われました。その方のお子さんが、そのような状態だったとのことです。このまましばらく眼鏡を掛けないでいることは、目にはかえって良くないのでしょうか?

 また、初めて眼鏡を作る場合、度数を弱め(0.6程度?)にした方が抵抗感が無く慣れやすいとも聞きましたが、いかがでしょうか?

 

A)ご連絡有難うございます。学校検診で視力低下を指摘されたとのことですね。

 まずは、眼科を受診していただいて、視力低下の原因が本当に近視なのかを調べる必要があると思います。親御さんが、視力低下は近視のためと考えていても、実は乱視が強かったり、また逆に遠視のために、視力低下が生じていることもあります。

 眼科では、視力検査、屈折検査のあとに、調節麻痺剤の目薬を入れて、目の本当の度数を調べることができます。この検査をすることで、視力低下の原因が、近視、乱視、遠視などの屈折異常によるものかを知ることが出来ますし、また同時にの奥に病気がないことも確認することができます。まずは、お近くの眼科を受診していただいて、検査を受けることをお勧めします。

 眼科の検査で、原因が近視と判明したと仮定して、その後のご質問にお答えします。近視のお子さんが眼鏡をかけずに過ごし、近視の度数が進行している場合に、適切な眼鏡がかけられないということがあります。本来、眼鏡でしっかりと見えるようにしたいところが、近視度数が強いために、弱い度数の眼鏡から徐々に度数を上げていく必要がでることがあります。おそらく、お知り合いのお子さんはそういう状態だったのではないかと想像します。近視の眼鏡をかけると、近視の度数が進むと考え、眼鏡を敬遠する親御さんもいらっしゃいますが、お子さんの生活で大切なことは、学校生活がスムーズにいくことではないかと思います。見えない状態で目を細めたりして、苦労して板書するよりは、よく見える状態で授業を受けさせてあげた方が良いのではないかと考えます。

 初めての眼鏡の度数に関しましては、視力(0.6などの)をもとに合わせるのではなく、本来の目の度数を元に合わせます。さきほどお話しした眼科での調節麻痺剤の目薬をいれたあとの、目の度数を参考にして、それより強い度数にならないように注意して処方しています。強すぎる眼鏡(過矯正といいます)は、目の負担をかけてしまいますので、そうならないように処方しています。

 どうぞ参考になさってください。お近くの眼科を受診することをお勧めします。


グラフ旭川4月号 「白目の黒い点」

Q)こんばんは。

 質問させてください。白目に黒い斑点のようなものがあります。前からあったのですが、最近数が増えた気がします。といいますか、確実に増えたと思います。

 コンタクトを装用しています。ゆっくり視力が低下していっています。(コンタクト装用が原因でしょうか?)回答お願いします。

 

A)ご連絡有難うございます。

 白目の黒い斑点とのことですが、一般的に白目という部分は、眼球を形作っている白い強膜とその上にかかっている透明な結膜のことになります。

 強膜に色素沈着している場合もありますが、通常みられるもので最も多いものは結膜母斑という、いわゆる白目のほくろです。ほくろは通常問題のないものですが、診察せずに診断はできませんので、お近くの眼科を受診してみてください。

 白目の斑点によって視力が下がることは通常ありませんので、視力低下は、それとは関係ないのではないかと思われます。

 コンタクトレンズを使用しているとのことですが、近視、乱視などの目の度数は変化することもあります。まずは目の度数が変わっていないか、使用しているコンタクトレンズの度数が適切なものか調べる必要があると思います。度数に変化がなく、コンタクトレンズ度数が適切であれば、視力低下を引き起こす病気が起きていないか、眼底検査を受ける必要があると思います。

 白目にある斑点のことも含め、あわせて視力検査が必要と思いますので、お近くの眼科を受診なさってください。どうぞ参考になさってください。


グラフ旭川3月号 「黒目の白い点」

Q)こんにちは。

 今すごく心配な事が一つあるので教えてください。今日気付いたのですが、右目の黒目部分に小さな白い点が出来ているんです。

 これはほっといても大丈夫なものなのでしょうか?

 思い当たるところはカラーコンタクトレンズをたまに付けているくらいです。

 宜しくお願いします。

 

A)ご連絡有難うございます。

 黒目の部分は角膜という大切な場所です。角膜は目の一番表面にあって、外界の光を目に取り入れるレンズの働きをしています。レンズは透明である必要がありますので、身体の中では血管のないめずらしい部分です。身体のあらゆる部位は血液で運ばれる酸素を使って呼吸していますが、角膜には血管がありませんので、涙からの酸素を使って呼吸しています。

 コンタクトレンズは角膜に直接のせますので、涙からの酸素が十分に取り入れられなくなる危険性があります。角膜のカーブは、個人個人異なっており、その人にしっかりあったコンタクトレンズのカーブでなければ、きつすぎることにより、角膜の上でコンタクトレンズの動きが悪くなり、角膜に酸素が十分に届きにくくなることになります。酸素が十分に届かないと、呼吸が苦しくなってしまうように、角膜に十分な酸素が届かないと、角膜に傷がついたり、場合によっては、ばい菌やウイルス、アメーバなどによる感染症が起きる心配が出て来ます。

 特にカラーコンタクトレンズで、眼科で処方されたものでなく雑貨店などで販売されているものの中には、酸素透過性の非常に悪い素材で作られたものや、色素がコンタクトレンズの外側にしみ出るものなど、問題のある商品が混在しているといわれています。また眼科で処方されたものでないレンズでは、その人の角膜のカーブに適合していない場合も多く見受けられますので、注意が必要です。

 角膜の白い点であれば、何らかの原因による角膜炎の可能性が高いです。コンタクトレンズをしないで、お近くの眼科を受診して下さい。早期に診断して、適切に治療しなければ、角膜に白い濁りが残ってしまうことがあります。白い濁りが角膜の中央に残ってしまった場合には、視力に影響する恐れもあります。今回の角膜炎がきれいに治った後に、カラーコンタクトレンズを希望される場合は、眼科でしっかりと角膜のカーブに合った酸素透過性の良いレンズを処方してもらってください。どうぞ参考になさってください。


グラフ旭川2月号 「3歳目をこする」

Q)初めてメールをさせていただきます。

 3歳になる娘のことなのですが、3日前くらいから左目をかく回数が多く、気になっております。

 見たところでは、充血することはなく、腫れている感じもありません。また、涙目になっていたりということもなく、右目だけで物を見る感じもありません。

 はじめは、前髪がかかっているからと思っていたのですが、髪の毛をたばねても左目をよくかいております。

 充血とかしていればわかりやすいのですが、このような症状は何が考えられるのでしょうか。

 診察をしてもらうのが一番良いのですが、先にお話を聞ければと思います。よろしくお願いいたします。

 

A)ご連絡有難うございます。

 目を擦るということですが、かゆみはなさそうでしょうか。アトピーや喘息がある場合は、アレルギーが考えられると思います。その場合、白目の充血は強くない場合もあります。瞼の裏の白目だけが赤くなって腫れていることがあります。アレルギーのかゆみで擦っているとすると、目薬でかゆみをおさえることで、症状の改善が期待できると思いますので、お近くの眼科を受診なさってください。

 3歳でしたら視力検査もできると思いますので、一度、視力検査も受けていただけると安心できると思います。目の度数をしらべて、遠視や乱視、近視などで、ピントが合いにくい状態がないかを調べることができます。検査は痛くありませんので、どうぞ安心して受診していただきたいと思います。どうぞ参考になさってください。


グラフ旭川1月号 「飛蚊症・光視症」

Q)よろしくお願い致します。

 最近、左目の視界中央より左上に蛇を横にしたような形の小さな残像がゆっくり目蓋を開けると一瞬見えるようになりました。また眼球を動かすと視界の端が細く光ります。飛蚊症は数年前からあります。普段の生活には全く支障はありません、気にすると気になる程度です。

 何か病気の発症ですか?

A)ご連絡有難うございます。

 「左目の視界中央より左上に蛇を横にしたような形の小さな残像」というのも、飛蚊症の可能性があります。「眼球を動かすと視界の端が細く光ります」これは光視症という症状です。

 ご自分の視界に、黒い糸状のものや、点状のものが飛んでいるように見える症状を飛蚊症と呼んでいます。飛蚊症は、目の中に入っている生タマゴの白身のようなゼリー状の物質の中にできた濁りの影を見ることによって感じると考えられています。特に明るい日、白い壁や白いノートを見た時に気になることが多いようです。

 光視症は、目の中に入っている生タマゴの白身のようなゼリー状の物質と目の神経の膜である網膜の間に接着があり、そこに引っ張る力が生じる時に感じると考えられています。特に暗い部屋で感じることが多いようです。

 飛蚊症や光視症で受診される方のほとんどは、心配のないもの(病気ではないもの)なのですが、なかには網膜剥離や網膜剥離の原因となる網膜の穴(網膜裂孔)が見つかる場合や、目の中の出血、目の中の炎症など病的なものが原因となっている場合もあります。

 お近くの眼科を受診して、眼底検査を受けていただきたいと思います。眼底検査を受けることによって、生理的なものか病気によるものかの診断が出来ます。

 眼科では、瞳をひろげる目薬を点眼し、30分くらいお待ちいただき、詳しく目の中の端っこまで、見せていただきます。検査自体は少しまぶしいくらいで、痛くない心配のない検査です。ただし検査後も34時間、瞳がひろがっているため、見づらくなりますので、運転はしないで受診することをお勧めします。どうぞ参考になさってください。